渋柿と言えば私は干し柿でしょうか。
おばあちゃんがこの季節になると外に吊して作っていたのを思い出します。
季節を感じられて好きな光景だったんですが、
最近はあんまり見られないかもしれませんね~
渋柿の食べ方として他にも、
「焼酎をつける」なんて方法もありますよね!
しかしなぜ焼酎をつけると渋みが抜けて食べれるようになるのでしょうか?
お酒ですし、子供が食べても大丈夫なのか?
と疑問に思っている人が見受けられたので解説していきたいと思います!
そもそも渋柿はなぜ渋いの?
渋柿はなぜあんなに渋くて、
口にすると《:*:,,ж,,:*:》こんな顔になってしまうのでしょうか?
それは柿に含まれるシブオールというタンニンによるものです。
果物は実を動物に食べてもらい、
種が他所に移ることで増えていきます。
そうなると柿は渋味が強く、
鳥などに食べてもらえないので非効率に思えます。
が!そんなことはありません。
柿はとっても賢い果物なんですよ〜。
タンニンを含み渋くすることで、
種が未成熟な内に食べられないようにしているんです!!
未成熟だと芽が出ませんからね。
そして種が成熟すると、
種からアセトアルデヒドを分泌し、
タンニンに結合して渋みを感じないようにするんです。
こうやって種を保存するために渋くなっているんでね!
熟さないと渋味は消えないの?
種が成熟するまで渋みが消えないということは、
しっかり熟れるまで食べることはできないのでしょうか??
いいえ!!
干し柿は干すことで甘くなりますよね。
成熟させなくても甘くすることはできます。
干し柿は干すことで、
タンニンを水溶性から脂溶性に変え渋みをなくしています。
味覚は水溶性じゃないと感じることができないので、
脂溶性に変わることで渋見を感じなくなるんです。
干し柿のように、
焼酎を使うことでも渋味を無くすことができます。
焼酎でなぜ渋みが消えるのか解説していきます。
焼酎でなぜ渋柿の渋みが?
柿は種が成熟すると”アセトアルデヒド”を分泌すると前述しました。
これがタンニンと結びついて渋みを感じなくさせてるんでした。
さて、焼酎・・・というかアルコールは、
空気に触れるとある物質に変わります。
知っている方も多いかと思いますが、
そう”アセトアルデヒド”です。
ということはタンニンにしっかり働きかけてくれますよね。
焼酎を使うと渋みがなくなるのは、
アルコールからできたアセトアルデヒドのおかげなんですね。
ただお酒を使うと子供に食べさせて良いのか心配・・・
という声も。
焼酎で甘くした柿は子供が食べても問題ないのでしょうか??
焼酎で渋みを抜いた柿を子供が食べても大丈夫?
結論から言いますと全く問題ありません!!
というのも、
柿を焼酎にどっぷり浸けるのではなく、
ヘタの周りに2〜3滴つけるだけだからです。
悪影響が出るような量ではないので心配ありません。
ちなみに渋みの抜き方ですが、
ヘタの周りに焼酎(35度以上のもの)を2〜3滴つけ、
ジップロック等で密閉し1週間から10日間ほど冷暗所で保存するだけ。
柿はヘタの部分から呼吸するので、
ヘタの周りに付けるだけで効果があるんですよ〜。
これだけでとっても甘くなりますよ!
もしまだ渋さが残るようであれば密閉する期間を伸ばしてみてください。
35度以上のものであればブランデー等でもいけます!
焼酎とは違ってほんのりブランデーの風味が付いて、
柿が大人なデザートになりますよ♪おすすめです。
リンゴと一緒に置いても!
他にもリンゴと一緒に置いておくのも渋みが抜けますよ。
リンゴからエチレンガスが出るので、
実の熟成が進み渋みが抜けて甘くなります。
これもジップロックのような密閉できるものに一緒にいれでおけばOKです!
あとは某番組で「マヨネーズをかける」
なんて荒技もありましたけど、
私はおすすめできません・・・笑
確かに渋みは消えます!!
が、なんと言いますかリンゴのサラダっぽいというか、
別段甘くなるわけでも美味しくなるわけでもなかったんです・・・
マヨネーズLOVEな人はお試しください。
最後に
いかがでしたか?
なぜ渋みが抜けるのかお分かり頂けでしょうか?
上記の方法で渋みを”感じなく”することはできますが、
タンニンを摂取してないわけではありません。
では便秘になるのでは!!
と心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、
一度に10個も20個も食べればあれでしょうが、普通に食べる分には全く問題ありません。
むしろ渋みはなくなるし、
タンニンの抗酸化作用や抗アレルギー作用、
血圧降下や抗ウィルス作用などなど沢山の恩恵を受けることができます。
最近は柿を食べる人が減っているようですが、
とっても身体にもいい日本の果物を、
是非自分の手で美味しくして食べてみてくださいね!!
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