4月〜6月にかけては山菜の最盛期!
その中でも「ニリンソウ」が注目を集めています!
注目が集まっている理由は今大人気連載中の漫画「ゴールデンカムイ」の中で食材としてよく登場するからかもしれません、個性がコッテコテに強いですがめちゃくちゃ面白い漫画です。
さてそのニリンソウなんですが、みなさんご存知”猛毒”の「トリカブト」にそっくりなんです!
2009年と2012年にも(けっこう最近!)ニリンソウと間違えてトリカブト中毒で死亡した事例がありました。
そこで今回はニリンソウとトリカブトの見分け方についてご紹介します!
ニリンソウとは?
ニリンソウはトリカブトと同じキンポウゲ科でイチリンソウ属の多年草です。
トリカブトに代表されるように毒草の多いキンポウゲ科でも珍しく食用にできる植物。
3〜6月にかけて約2cmのかわいらしい白い花をつけるんですが、
この白い花が1本の茎から”2輪”ずつ伸びて咲くために「”ニリン”ソウ」という名前がついたんです。
「ゴールデンカムイ」でアイヌの民が冬の常備食にしているため北海道に自生しているのかな〜と思ったんですが、北海道から九州まで日本のどこでも見られます。
プロトアネモニンという毒をもっており皮膚や粘膜に対し強い刺激がありますので、特に皮膚が弱い人は触れないようにしましょう。
また生で食べると胃腸炎を起こします。
ご近所にも咲いているかもしれません。
では次に見分け方についてご紹介します!
ニリンソウとトリカブトの見分け方
大前提としてですが、山菜採りが初めての人や野草の知識がない人は見分けがついても食べないこと!
トリカブトは死亡するほど強い毒性がありますし、運良く助かっても神経に障害が起きます。
トリカブトの毒で神経に障害で顔の表情がおかしくなることから、現在の人の容姿を罵る「ブス」になったという説がある
大きなデメリットを押してまで食べる必要はないことを念頭に置いてくださいね!
では見分け方ですが、
ポイントは「白い花・蕾がついているかいないか」
こんな感じですね(赤で囲った部分)
この白い花もしくは蕾が確認できたらニリンソウですので食用にしても大丈夫。
このような紫の花を咲かせるので花さえ見れば一目瞭然ですね!
どちらがニリンソウかわかりますか??
答えは・・・・
上がトリカブト、下がニリンソウです!酷似してますよね!
よくよく観察すればニリンソウの方が葉の先に丸みを帯びていたり、葉の伸び方など違いはあるのですがいざ目の前にするとどっちがどっちか判断つかなくなりそうです・・・・
環境によっても違ってくるので葉だけで判断するのは相当リスクが高いです。
白い花が咲いているからといってゴソッと持って行くと中にはトリカブトが混ざっている可能性も。
必ず白い花がついているものだけを一本一本確認して採取してくださいね!
トリカブトにはいくつか種類がありまして(日本では30種ほど自生)
エゾノレイジンソウやオクトリカブトといったほとんど見分けのつかない種もあります。
白い花だけが確かな判別方法なんです。
再度注意喚起ですが、
経験がない、見分けがつかない方は経験者の方やプロの方に必ず確認してもらうようにしてください。
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ニリンソウの食べ方
ニリンソウはプロトアネモニンという毒を持っています。
生で食べると胃腸炎を起こすので食べる前に処理が必要です。
アクも強いので塩をひとつまみ入れた熱湯で5分ほどゆがく。
それから冷水にとって10〜15分ほどアクを抜けば美味しく食べられます。
ニリンソウは独特の香味があるのでおひたしや胡麻和えなど簡単な調理が素材の味がよくわかります。
熱を加えすぎるとその香味が消えるのであまり加熱しすぎない調理がおすすめです。
最後に
最後に見分け方のおさらいです!
”白い花がついているかついていないか”が見分けるポイントでしたね!
ニリンソウは死と隣り合わせのデンジャラスな食べ物。
あまり危険を犯してまで食べる必要はないなと個人的には思います。
それに観賞用としてもニリンソウは人気。
かわいらしい白い花を咲かせますからね〜見るだけでも十分にニリンソウの良さを味わえると思います。
(鑑賞目的の方もいるのであんまり採取すると怒られることもあるそうですよ笑)
それでも!!!という方は十分に勉強してから挑戦してみてくださいね。
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