結婚式のスピーチを部下から頼まれた!
とはいっても実はスピーチの経験は初めて。
上司として失敗するわけにはいかないしどうしたのものか・・・・
そこで今回は結婚式のスピーチで失敗しないための基本やポイント。
言ってはいけないNGな言葉や内容などをご紹介します!
目次
スピーチの基本構成
新郎新婦からスピーチを依頼されるというのは「信頼の証」です。
たとえ人前で話すのが苦手でも断るのはマナー違反ですので喜んで引き受けましょう!
あなたは新郎新婦の上司にあたるので今回担当するのは「主賓のスピーチ」になると思います。
(友人代表のスピーチではないと思いますが…わからなければ一応新郎新婦にご確認を)
とはいってもスピーチには基本の構成が決まっていますのでそれに沿って文章を作ればOK!
基本構成さえわかれば結構スラスラ文章が浮かぶものですよ!
さてその基本構成ですが
- 自己紹介
- お祝いの言葉
- 僭越の陳謝
- 新郎新婦のエピソード
- はなむけの言葉
- 結びの挨拶
この順番でスピーチを進めましょう。
(お祝いの言葉と自己紹介は前後してもOK)
スピーチの時間は主賓のスピーチであればだいたい5分ほど。
話すスピードにもよりますが1200字〜1600字程度の文章でちょうどいいぐらいです。
とはいってもあまり文字数を気にしすぎないでくださいね!
大事なのは”お祝いの気持ち”です。
きちんと伝わる内容であれば少し短くても問題ないですよ!
しかしだらだらと長くなるのはNG!!
まとまりのない内容は参列者を疲れさせてしまいますので!
さて一つずつ詳しくみていきましょう!
自己紹介
早速例文ですが、
など表現の仕方はお好みで。
あなたの肩書き(社長や部長、支店長、マネージャーなど)については省略しても構いません。
というのも祝辞を頂戴するさいに司会者があなたの経歴を詳しく述べるため省略しても差し支えないんです。
主賓のスピーチですので少し堅めの表現のほうが好ましいですね。
お祝いの言葉
上の二例のような感じでお話するといいでしょう。
下の方がよりお堅い表現ですが、これもお好みで。
僭越の陳謝
主賓のスピーチを担当しながらも参列者の中で一番社会的地位が高くない場合。
シンプルに
といった形で陳謝を述べるとスピーチを頼まれなかった方への体裁を保てるのでいれるといいでしょう。
新郎新婦のエピソード
新郎新婦のエピソードが一番大変で一番良し悪しが決まるポイント。
文章の流れによってははなむけの言葉も一緒になるかもしれませんがそのあたりは自由に。
コツとしてはまず”1つのエピソードを柱に”すること。
いくつもいくつもエピソードを盛り込む必要はありません。(あ!いくつもいくつもみたいな表現はNGですよ!笑)
今回の主役である新郎新婦が一番輝いていた思い出を話しましょう。
例えば
アプリケーションの開発というとクリエイティブなイメージがありますが、実際は設計図通りに製作したりエラーに対処したりとプログラマーにとっては実に地味な作業が多いです。
ですが〇〇くんは、その持ち前のコミュニケーション能力で企画部との意見交換や自らも企画書を作るなどプログラマーの枠を超えた働きをしてくれています。また問題解決能力も素晴らしい、なにかトラブルがあると皆彼に頼るほどです。我が社にとって欠くことのできない将来有望な人間です。
昨年末、納入したアプリで致命的な問題が発生したことがありました。
早急に対処せねばならない時に彼が即席でチームを編成し見事解決したこともありました。
本当に頼れる男です。私も感心してばかり。
そんな彼を伴侶に選んだ〇〇さんはお目が高いと保証いたします。
”将来有望”という言葉はぜひいれましょう。
花嫁にとってはぜひ聞きたい、安心できる言葉です。
たとえそう思っていなかったとしてもお祝いと思って贈ってあげましょう!
笑いや感動をいれるべきか?
スピーチを頼まれた時に面白いことが言えない!とか感動するような話は無理!と悩む方がいますが、
笑いや感動の要素をいれる必要はありません。
お祝いの気持ちを込めて新郎新婦を誉めちぎれば充分です。
ご両親や親族にとって息子娘がの活躍を聞けるのは嬉しいもの。
それだけで場が和みます。
へたに笑いや感動を盛りこもうとすると結婚式の品格を下げる恐れもありますので。
”とにかく褒める”
これを意識して文章を作りましょう!
はなむけの言葉
はなむけの言葉はこれから結婚生活をする二人にちょっとしたアドバイスや今後の夫婦生活が良いものになるよう願う言葉が多いですね。
夫婦生活が長くなると忘れがちになるのが「会話」でございます。
「阿吽の呼吸」「言葉はいらない」とも申しますが、肝心なことは言葉にしないと伝わらないものです。
私が申し上げられる立場にはおりませんが、常に会話が聞こえる家庭であり続ければどんな難関がこようともすれ違うことなく二人同じ気持ち、同じ歩みで立ちむかっていけると存じます。
明るく優しい、それに聞き上手の彼には杞憂かもしれませんね。
お二人の末永い幸せを祈っております。
長くなり恐縮でございますが私からのはなむけの言葉とさせていただきます。
〇〇くん、〇〇さん本日はおめでとうございます。
説教くさくなりすぎないようにするのがポイントです。
この日だけは部下をたてて自分は一歩引いて言葉を贈ってあげてください!
スピーチでNGなこと
スピーチにいくつかやってはいけないNGな点があります。
- まとまりのない内容をだらだら話す。
- 自分の自慢話や会社の宣伝になっている。
- 見下すような口調で喋る
- 妬んだり悪く言うような内容がある
- 過去の恋愛の話をする
- 新郎新婦の暴露話
- 下品な内容、下ネタ
- 政治や宗教の話を持ち出す
- 早口でぼそぼそ喋る
- 棒読み
- ずっと台本を見て話す
ん〜〜・・・・けっこうありますね。
特にやりがちなのが「悪く言う内容がある」「新郎新婦の暴露話」の2つ。
新郎新婦を褒めるために「下げてから上げる」をしようとして、
「最初は本当に要領の悪いやつで」
「全然笑顔もなくて喋らないやつだったんです」
「遅刻が多くて時間にルーズなやつで」
「去年こんなことやらかして」
といった感じで最初はこうだったけど〜といった内容や、
笑いをとるつもりで新郎新婦の失敗談を話してしまう人がいますが絶対にやめましょう!!
たとえ笑いがとれたとしてもご両親や親族にとって気持ちのいいものではありませんし、
その話に関わった人が参列しているかもしれません。
誰かの気分を害したり、傷つく可能性のある内容は避けましょう。
特に主賓のスピーチは品格を求められるもの。
内容はヘタにくだけるよりはカッチリしすぎなぐらいでいいんです。
次はNGな言葉や表現をみていきます!
忌み言葉や重ね言葉は避ける
結婚式では使っていけな言葉として「忌み言葉」と「重ね言葉」というものがあります。
忌み言葉は離婚をイメージするような「別れる」「離れる」「終わる」、単純に不吉な「死」「苦しい」「枯れる」といった表現のことを言います。
重ね言葉は「またまた」「再三」「再度」「くれぐれ」など繰り返しの表現のもので再婚をイメージするので避けられています。
例を見ていきましょう
死、四、滅、弔う、亡くなる、葬る、殺、悲しい、哀しい、苦しい、終わる、閉じる、衰える、枯れる、絶える、患う、落ちる、途絶える、別れ、去る、割れる、切る、逃げる、出る、戻る、返す、帰る、消える、退く、泣く、壊れる、離れる、解ける、欠ける、薄れる、捨てる、失う・・・・etc
くれぐれ、またまた、再三、再度、繰り返す、わざわざ、たびたび、相次いで、重ねがさね、しばしば、なかなか、次々、いよいよ、ますます、皆々様・・・etc
まだまだありますので気になる方は調べてみてください。
特に重ね言葉の「いよいよ、ますます、皆々様」なんて使いがちなんで気をつけてくださいね!
スピーチのコツ
スピーチなんてそうそう慣れるものではないので、
緊張してしまうのはしょうがありません。
肝心なのはお祝いの気持ちを伝えること。
緊張してもいいので以下のことを守ると良いスピーチだった!と思ってもらいやすいですよ!
”失敗してもいいと思うこと”
結婚式はみんな幸せムードです。
緊張して噛んでしまったり、言葉が飛んだぐらいでおとがめをくらうことはありません。
「アガってしまって申し訳ございません」と一言謝れば大丈夫なので失敗しても大丈夫な場だとまずは気持ちを落ち着けましょう。
”背筋を伸ばすこと”
背筋が伸びていないと声がハッキリとでませんし、見ていて気持ちのいいものではありません。
背が丸くなっていると自信もでませんのでマイクの前では背筋を伸ばしましょう!
常に笑顔で
お祝いの気持ちを伝えるには笑顔が一番!
笑顔になると緊張もほぐれやすいので意識して笑顔を作るといいですよ。
会場全体を見回しながらゆっくり話すのもコツです!
原稿は見ないで
原稿を見ながら話すとどうしても気持ちが乗らないと言いますか棒読みになりがちです。
気持ちを伝えるためにも原稿は事前に練習して覚えてしまいましょう!
覚えておけば自然とゆっくり話せるものです。(念のため原稿を持っておくのはOKですよ!)
最後に
いかがでしたか?
長くなりましたがこれでスピーチの準備に取りかかれるのではないでしょうか!
スピーチを任されるのは大変かと思いますが、これも”信頼の証”
ほかでもなく自分に頼ってくれたことを喜びましょう!
気持ちの込もったスピーチならユーモアや感動がなくても会場の雰囲気は和やかになりますので大丈夫ですよ!
がんばってくださいね!
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