ミツバチが花粉を運ぶのはなぜ?越冬に必要?

ミツバチと花

春になるとミツバチが体に花粉をつけて運んでいるのを見かけます。
ふわふわしてて可愛らしい姿ですが実はただ運んでいるわけではありません。

じつはミツバチにとって花粉を運ぶのはとっても重要なお仕事!
それはなぜなのか?越冬に必要なのか?見ていきたいと思います。


ミツバチが花粉を運ぶのはなぜ?

ミツバチが花粉を付けて飛んでいるのは花の蜜を集める際にたまたま花粉がついてしまったとか。ミツバチが花と花を渡り歩いて受粉をさせるために付けている・・・と理解している方が多いのではないでしょうか?

たしかに花の受粉ためでもあるのですがそれだけじゃないんです。

実はミツバチにとって花粉は「食料」
ミツバチはただ花粉を体につけて飛んでいるのはなく後々食べるために集めているんです。

ミツバチは毛についた花粉を集めて花蜜でかため団子状にし巣に持ち帰り、巣房にためて蜜で固め蜂パン(蜜パンとも)を作ります。

蜂パンとは?

ハチミツがブドウ糖などのエネルギー源となる主食とすると、花粉(蜂パン)はタンパク質やビタミン・ミネラルを補給する主菜のようなもの。
ミツバチの骨格形成にかかわるとても大切な栄養源です。


花粉は越冬に必要?

冬の川

蓄えたはちみつや花粉は越冬するために必要になります。

冬は花が咲かないため新たに食料を確保することができず、ミツバチ達はずっと巣の中で過ごすことになります。
この時に蓄えたはちみつと花粉を消費して長い冬を越すのです。

どちらかが不足していた場合はミツバチは死に、女王バチが子供を産んでも餌がないのでそのコロニーは全滅してしまいます。

だから働きバチたちは冬になる前にせっせと花をめぐり蜜と花粉を集めているんです。


働きバチの種類
巣から出て食料を調達するミツバチには
「ハチミツを集めるミツバチ」「花粉を集めるミツバチ」「その両方を集めるミツバチ」と役割が分かれています。
両方を集めるミツバチは全体の15%程度しかいないと言われてますね。
またハチミツが不足している時はハチミツを集めるミツバチが、花粉が不足している時は花粉を集めるミツバチの割合が増えバランス良く集めるのだそう。

蓄えは寒い地域になるほど必要で、最低気温がー15度を下回る地域ではハチミツが約30kgと膨大な量必要になります。

北米やカナダといった地域の西洋ミツバチは27~45kgハチミツが必要になるともいわれています。

ハチミツ1kgを作るのに400万以上の花から採取する必要があるそうなのでミツバチ達の重労働っぷりがうかがえます。

きこり
働きバチはずっと働いているイメージがありますが、実はよく働いているのは1日数時間程度だと言われているので人間よりもずっとホワイトな環境かもしれませんね。

ローヤルゼリーは花粉でできている

ミツバチとスミレ

ちょっと高級な栄養ドリンクには大抵入っている「ローヤルゼリー」

ミツバチが作り出しているのは皆さんご存知でしょうが、実はローヤルゼリーって花粉からできているんです。

私はずっとハチミツのなんかエクストラな部分を抽出してうんたらかんたら・・・だと思っていたので驚きました。

ローヤルゼリーは女王バチをお世話する働きバチが花粉をひたすら食べて作り出しているんです。

食べた花粉は腸に送られてアミノ酸になり、顎の唾液腺に送られます。
そこで唾液腺と混ざりあい生成された白色の塊が「ローヤルゼリー」です。

ローヤルゼリーは少量しか作られず、女王バチか女王バチ候補の幼虫しか食べることができないいわば蜂界の特権階級御用達の食事

「ローヤル・ロイヤル」=「王・王室の」という意味

ローヤルゼリーが高価で希少なのはこのためなんですね。


最後に

いかがでしたか?
花粉を食料にしていたなんて驚きですよね。

ミツバチは飛びながら花粉をコネコネして花粉玉を作るので観察してみると面白いかもしれませんよ!

参考文献:ルーシー・M・ロング『ハチミツの歴史』(2017)株式会社原書房

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