前回の記事では字が下手な人でも何が書いてあるのか分からない、字がつぶれてしまうといった重篤な状態の人がワンランクアップするための初歩的な改善点をご紹介しました。
今回はさらにステップアップとして人に読まれても「読みにくいな・・・」とか「下手な字だな・・・」と思われないレベルにしていきたいと思います。
綺麗な字を習得するには長期の訓練が必要ですが、「下手」だと思われないレベルなら短期間で矯正できます。
さっそく見ていきましょう。
文字の構造を理解する
字が下手な人の特徴として「綺麗な字を知らない」ことがあげられます。
といっても周りには綺麗で整った字が溢れていますし、字を書くことができるのに何を言っているんだ??と思われるかもしれませんね。
では「字」ではなく「絵」ならどうでしょう?
例えば今「一本の木」を描いてください、と言われたら描くことができますか?
たぶん「なんとなく木に見えるもの」は描けても「美しい木」は描けないと思います。
なぜならざっくりと記憶はしていても”細かな構造”までは理解できていないからです。
絵が上手い人たちは物の構造をよく理解し、頭の中に詳細を思い浮かべることができるから美しい絵が描けるんです。(もちろん資料は多用しますが)
風景画にしてみてもあれだけ正確に描けるのは風景とキャンバスの上にグリッド(マス目)が見えているそう。
字も同じでどういう形をしているかは何となくわかっていても「美しい字」の構造を細かく理解ができていないために字が下手になってしまうんです。
例えばひらがなの「お」
左側に縦のライン、右側に縦のラインを引いてみるとちょうど揃っているのがわかると思います。
またひらがなの「い」
とてもシンプルな字ですが、一画目と二画目の高さが5:3
一画目の終点と二画目の始点は流れが繋がっていることがわかると思います。
綺麗な字には”決まった型”があります。
このように構造を”言葉や数値”で理解することで字を書くときに綺麗な字を書きやすくなります。
綺麗な字を何度も模写するのは大切ですが、それでは時間がかかってしまいます。
まずは綺麗な字のバランスや構造を理解することから始めることが下手な字脱却の早道ですよ。
文字の高さを揃える
字が下手だと言われてしまうのは一個一個の字が下手なのではなく「全体のバランスが崩れている」ことが原因です。
字が下手な人は文字の大きさがバラバラで”高さ”が揃っていないためひどく読みにくくなってしまうんです。
画像は文字の高さをバラバラにして並べたものです。
1個1個の文字は綺麗なのに高さがバラバラで全体的にみるとアンバランスに見えると思います。
では高さをそろえてみます。
どうでしょう?
ずいぶん引っかかりもストレスもなく読みやすくなったと思います。
このように高さが揃っているか揃っていないかで全体の見え方は大きく変わります。
1個1個の字を綺麗に書くことも大切ですがそれで全体のバランスが崩れてしまっては意味がありません。
字が下手だと思われないために文章全体の高さを揃えることを意識してみてください。
角度を揃える
まずは画像を見てください。(また例はおはようございますです。)
なんだかちぐはぐな感じがしますよね。
どこが問題かわかりますか?
問題はここです↓
文字事の”横線”の角度がバラバラなんです。
綺麗な字の横線の角度を変えただけなんですが、これだけ崩れて見えるんです。
では次は極端な角度にしてみます。
が、全部統一をしてみました。するとどうでしょう?
右斜め上に角度をつけてそろえてみましたが、先ほどよりは見やすく感じるのではないでしょうか?
1個1個で見るとバランスが崩れていて、決して”綺麗な字”とは言えないんですが全体でみると見やすくなっています。
字が下手でも角度を揃えることを意識してみるとだいぶ読みやすくなるので是非やってみてください。
最後に
今回ご紹介したのは即席で見るに堪える字が書けるようになる方法で、真に綺麗な字を書けるようになるとかコンテストに通るような字を書けるといった内容ではありませんのご了承ください。
ですがちょっとしたポイントを抑えるだけで”下手”だと思われないレベルに持っていくことはできるので是非実践してみてくださいね!