ハリネズミを飼いたいけどどれぐらいお金がかかるか気になる…
衝動飼いして後々お世話をできなくなってはいけませんからね、飼う前にきちんとお金のことを考えられる飼い主さんは素晴らしいです。
今回はハリネズミの値段や初期費用、月々の飼育代がどれぐらいかかるかなどハリネズミを飼育する上でかかる費用のもろもろをお伝えできればと思います。
目次
ハリネズミの値段
ハリネズミの値段は猫や犬と比べるとお安く、手が届きやすいペットですがカラーやペットショップ、年齢によって大きく上下します。
ここではある程度の目安となるお値段をご紹介しますね。
ハリネズミのカラーバリエーションは実に90種以上もあると言われていまして、それも彼らの魅力の1つ。
色によって値段が変わるので個別に見ていきましょう。
ソルト&ペッパー(スタンダード)・シナモン
最も一般的なハリネズミはスタンダードカラーの”ソルト&ペッパー”
美味しそうな名前ですね。
針には黒いバンドがあり全体の95%以上を占めています。
それ以外に少しまばらに白色の針があり「ソルト&ペッパー」という名前のとおり黒コショウのような見た目をしているのが特徴です。
また鼻先は黒く、鼻に向かって茶色みを帯びているのが特徴です。
ハリネズミの針で、帯状に色がついている部分のこと。
次に一般的なのは”シナモン”
背中の針が明るい薄茶色のシナモンブラウンのバンドで覆われており、はっきりとした黒色がほとんどないのが特徴です。
鼻先はピンクがかった子や茶色っぽい子がいますね。
鼻に向かってピンク色っぽくなっているのが特徴です。
この2種類のカラーリングのハリネズミですが、取り扱っているショップも多くハリネズミの中では比較的安価な傾向があります。
価格の目安は・・・
◆値段:7000円~25000円
ペットショップや個体の健康状態、年齢などによっては1万円かからず購入できることもあります。
ホワイト・アルビノ
ハリネズミの”ホワイト”は全身の毛が白一色に染まっているのが特徴です。
とはいっても真っ白ではなく乳白色っぽい色をしています。
目や鼻は黒く、鼻先に向かってピンク~薄茶色のような色を帯びています。
そして”アルビノ”
ホワイトと同じく全身白いのが特徴ですが、この子の場合色素がないので「真っ白」です。純白という感じ。
目や鼻は赤く、鼻先にむかってうっすらとピンクがかっています。
とても美しく神々しさを感じる見た目をしています。
この2種類のバリエーションも取り扱っているショップは多いですが、先の2種に比べると少しお値段が上がります。
◆値段:12000円~30000円
こちらも個体やショップによって価格に上下があります。
ホワイトやアルビノ以外の”アプリコット”や”プラチナ”などのカラーをしているハリネズミもだいたいこのあたりの価格帯に落ち着きます。
ですが中にはレアなカラーをしている子もいましてもう少し値段が高くなるのハリネズミも。
パイド(ピント)
パイド(ピント)とは、一部の針の色が変化して斑模様になっていたり、針の色が一般的なハリネズミと違って統一されていない個体のことです。
パイドはシナモンやプラチナ、ソルト&ペッパーなどどのカラーの子でもなることがあり、とてもレアなため他のハリネズミよりも高価です。
◆値段:25000円~50000円
最安値がどどんと上がっています。
ハーフフェイス
ハーフフェイスは顔の色見が左右で違ったり、右耳がピンク・左耳が茶色になっていたりと顔の色に変化があるタイプのハリネズミです。
こういった子もパイドと同じく珍しいため
◆値段:25000円~50000円
と一般的なハリネズミよりも高額になっていますね。
◆値段:50000円~80000円
80000円以上で販売されていることもあります。
そもそもなかなか出会えないので、もし偶然ご縁があって「高くても!」という方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
購入場所によって
前述の値段はペットショップで直接引き取った場合の目安です。
ネットショップでの購入になるともう1~2万円高くなることもあります。(どのカラーも)
逆にジモティーなどのサイトを利用して里親を探している人とのマッチングができれば無料で譲り受けることも可能です。
私が調べてみた時は2件里親を募集している方がいました。
だいたい2~3か月に1回ぐらいのペースで募集が掲載されているようです。
時と場所がぴったり合って、気に入るハリネズミがいたら引き取るのも選択肢の1つです。
ハリネズミの飼育にかかる初期費用
ハリネズミは非常に繊細な動物です。
環境の変化に敏感なのでできれば最初は引き取った先の環境に近い状態を提供してあげましょう。
ケージ:4000円~10000円
ハリネズミのケージは画像のような”鳥かごタイプ”のものと、アクアリウムのようなガラスやアクリルで覆われた”水槽タイプ”の2つがあります。
水槽タイプは中の様子が見やすく気密性が高いのですが、ハリネズミにとっては通気性の良い方が向いているので鳥かごタイプが個人的にはおススメです。
水槽タイプの方は30000円~50000円ほどしてお財布に優しくないのも理由の1つです。
ハリネズミは陸上で生活する動物なのでケージの高さは必要ありません。
ただし床面積は広いほうが快適に過ごせますし、海外の獣医学所では60×90cmはあった方が良いともいわれています。
水入れ・餌入れ:0円~1000円
「水入れ」「餌入れ」はステンレス・陶器・ガラスなどのお皿であればなんでもかまいません。
プラスチックのお皿は傷がついてそこにカビや菌が繁殖しやすいのでおすすめしません。
餌入れは高さのないものにしましょう。
あまりに高いと餌を食べづらくストレスになってしまいます。
給水機を購入する場合は丈夫で汚れにくいステンレスのものがおすすめです。
ただしケージによっては設置できない規格のものもあるのでご注意くださいね。
餌:1500円~2000円+α
ハリネズミを飼うにはまず餌が必要ですよね。
1kgでだいたい1500円~2000円で購入でき、これで一か月は持ちます。
これプラスおやつの虫などの費用が加わります。
ハリネズミによって気に入る餌が違うので、最初は少量のパックを買って様子を見るのがいいでしょう。
また食用を刺激するためおやつをあげると、スムーズに餌を食べ始めることもありますのであると便利です。
シェルター・寝袋:500円~2000円
ハリネズミはモグラの仲間、暗くて狭いところが大好きです。
ケージの中にそういった”もぐりこめる”場所がないとハリネズミは安心して眠ることができません。
なのでシェルターや寝袋を設置してハリネズミの寝床を作ってあげましょう。
画像のような寝袋は「中で丸まってる姿がかわいい!」ととても人気です。
デザインの種類も多いのでいろいろ見てみると楽しいですよ!
トイレ・トイレ砂:1000円~2000円
ハリネズミはトイレを覚えさせることもできます。(全く覚えない子もいます)
ハリネズミ用のトイレも数は少ないですが販売しています、見つからなければウサギやフェレット用のを使えます。
入口が低くなっていて小型のものを選びましょう。
トイレは1000円前後、トイレ砂は1000円~2000円程度かかるので初期費用は2000円~3000円程度かかると思います。
トイレ砂は猫用のものでも代用できますが、おしっこで固まらないものを選びましょう。
固まるものは生殖器にくっついてしまうことがあるので注意です。
床材:1000円~3000円
ハリネズミはトイレを覚えない子もいますし、穴掘りの欲求を満たしてあげるためにも床材を敷いてあげましょう。
広葉樹などのウッドチップがおすすめです。
ペットシーツも吸水性が良く便利なのですが破って潜り込むことがあるので、牧草などと組み合わせて使うといいでしょう。
運動器具:2000円~3000円
ハリネズミにもストレス発散や運動不足を解消するための設備が必要です。
ハムスターでお馴染みのホイールの運動器具が一般的ですね。
画像の商品は高さが30.5㎝あるので購入予定のケージに設置できそうかは確認してくださいね。
ペットヒーター:2000円~3000円
ハリネズミはお家に招いたばかりだと気候の変化についていけずぐったりしていしまいます。
ぐったりした姿を見て急いでペットヒーターを買いに走る飼い主さんが多いようですねので、できれば事前に購入しておいた方がいいでしょう。
ペットヒーターの種類によりますが、こちらの商品は24時間つけっぱなしにしても1月160円程度の電気代なので負担は少ないです。
以上が初期に必要な設備です。
ハリネズミのお値段と合わせてどれだけかかるかというと・・・
月々の飼育代
ハリネズミをお迎えしたらそこで終わりではありません。
毎日毎月と飼育代が必要になります。
1月に「何に」に「どれだけ」お金がかかるかまとめてみていきましょう。
- 餌代 :1500円~2000円
- トイレ・床材:1000円~3000円
- 電気代 :1000円~1500円
- 保険 :2000円~4000円(必須ではない)
ハリネズミは気候の変化に敏感なので常にエアコンをつけっぱなしにして適温を保ってあげる必要があります。
餌代はもちろんのこと、トイレや床を汚したところは適宜入れ替えてあげる必要があるのでだいたいこれぐらいの飼育代は必要になります。
また必ずしも入る必要はないですがペット保険に加入するならば月々に支払うお金が増えます。
ハリネズミは病気になりやすく、「いざという時」がわりとある動物なので保険に加入しておくと安心です。
手術など大きな治療になると10万ほどかかることもありますので。
合計すると・・・
◆月々の飼育代:3500円~6500円
ハリネズミを飼うと毎月これだけの負担があるということです。
短い子で4年、長い子で10年ほど生きることもあるのでそれだけの期間お世話できるという方は購入を検討してみてください。
保険に入るのは必須ではありませんが、万が一のために毎月いくらか決めて「ペット貯金」するのもおすすめです。
1年に1回は健康診断を受けた方がいいですし、あまり必要ないともいわれますが予防接種を受ける飼い主さんもいるでしょう。
そういったときのためにペット貯金をしておくと心強いですよ。
ハリネズミは購入の敷居が低い
これまでハリネズミにかかる費用をみてきましたが、犬や猫などの大きな動物に比べて比較的お安くすむことがわかったと思います。
1人暮らしの人やお仕事を始めたばかりの人でも飼い始めやすいかもしれません。
しかし、毎日の世話や細やかな管理が必要なので小さなお子さんのペットとしては向きません。
ハリネズミはきちんと最後まで面倒をみられる大人の方向けのペットと言えるでしょう。
参考になれば幸いです。