東京都三鷹市、調布市で記録的な雹が降りましたね…!
もう夏なのに・・・
道路には流氷ができるほどで”まるで北極”
「ここ日本で東京だよね?」と疑いたくなるような光景が広がっています。
連日暑くてムシムシする日は続きますし、
「雹がこの時期になんで?」と疑問に思う人も多いでしょう。
そこで今回は雹が降る原因。
そして夏でも降るのか?どうして降ったのか?を調べましたのでご紹介します!
雹が降る原因は?
雹が降る原因・条件は、
簡単に言うと上空が冷たく、地表が温かい時です。
上空が冷たく私たちがいる地表が温かいと、
上昇気流が発生して大気を持ち上げます。
上空は冷たいので氷の粒があるんですが、
上昇気流ができるとなかなか落ちることができず、
氷の粒同士がぶつかりだんだんと大きくなっていくんですね。
氷が大きくなると上昇気流で支えられなくなるので、
堪えきれなくなった氷が落ち始めるんです。
ただ普通は地表にくるまでに融けてしまうので、
大粒の雨になるだけなんですよ。
上昇気流の強さが・・・
先ほど上昇気流が氷の粒を支えていると説明しました。
となると、
上昇気流が強ければ強い程なかなか氷が落ちてこないですよね?
つまり上昇気流が強い程氷は大きく発達するんです!
こうして大きく発達した氷は、
地表まで融けずに到達します。
これが”雹やあられ”と呼ばれるんですね。
普通は春や秋に多い
雹やあられが降るのは通常春や秋のわりと温暖な気候の時。
この時期は地面が温められ地表付近は温かく、
上空は冷たいという状況ができるので氷が発達しやすく、
地表付近もそれほど熱くないので融けずに落ちてくるんです。
夏や冬はというと、
夏は上空も温かくそもそも氷の粒ができないことと、
氷が降ってきても熱さで融けてしまうため雨になってしまうので、
雹やあられは降りにくいです。
冬は上空と地表の気温差が少なく、
上昇気流が発達しにくいので氷同士がぶつかり大きくなることが少ないんです。
氷の粒がそのまま落ちてきて雪になることの方が多いんです。
では何故今回東京で雹が?
夏は雹が降りにくいのに何故これほど?
理由は
■上空に一気に寒気が流れ込んできたこと
■高気圧に挟まれて地表は非常に熱くなっていたこと
この2点が挙げられます。
雹が降る前から本土二つの高気圧に挟まれ天気が良く、
地表が温められていました。
高気圧が発達しているので寒気が流れ込む隙間がないように思いますが、
2つの高気圧の間、ちょうど東京の真上に谷(溝)ができる形になり、
そこに寒気が流れ込んだんです。
その溝が上空にあるもんだから、
地表と上空の温度差が大きくなり、
上昇気流がめちゃくちゃ発達したんです。
そして氷がこれまでにないくらい大きくなり、
融けきることもなく落ちてきて今回の事態に至ったというわけです。
最後に
ここまで条件が揃うことは滅多にないようです。
初めてじゃないか?と言われてるほど。
2014年は異常気象が多くてなんだか怖いですね(毎年かな?)
自然のことなので気をつけることも難しいですが、
いざという事態には備えておきたいですね。
ありがとございます
2017/03/02
福岡で今朝、雹混じりの雨が降りました
早朝(05:30)出勤時寒くはありましたが
雹❗( ゜o゜)
となり、検索したとろこ
ここに
成る程、雹の出来るメカニズムは
そういう事でしたか
コメントありがとうございます!
お役にたてて嬉しいです!
出勤時間がお早いのですね〜!(驚)
最近は暖かかったり寒かったりと天候が複雑でしたもんね、雹が降る条件が整ったのでしょうか?
こんにちは。今日(2017年7月18日)東京で雹が降ってるという画像をTwitterで見て、気になって調べたらこのサイトにたどり着きました。
この記事は2014年に書かれているようなのですが、案外頻繁にあることなのでしょうか?
北国育ちさま
コメントありがとうございます!!
今回の雹はびっくりしましたね・・・!
記事を書いたのは2014年ですがその時雹が降ったのをニュースで”異常気象”として報道していましたので頻繁ではないのかな?と思います。
気になって調べてみたのですが
1911年にはみかん大の雹が。
1917年(ちょうど100年前ですね)には直径30cmにもなる雹が。
1933年にも雹が降りこの時は死者もでたようです・・・恐ろしい。
近年だと2000年にも雹が降っています。
「冬に起きたのかな?」と思ったら、いずれも5月と6月にあったものでした。
暑くて湿気が多い時期ほど条件が揃いやすいのかもしれませんね。